G大阪の西野朗監督(56)が「愛弟子」を絶賛した。2日は大阪・吹田市内で、リーグ最終戦の3日清水戦(アウスタ)へ向けて1時間の最終調整。勝てば優勝の可能性がある大一番を前に「明神あたりは、かなりのゾーンに入っている。和らげたいから練習前に話しかけました」と、MF明神智和主将(33)の戦闘モードに目を細めた。

 明神は、かつて柏で3年半指導した。06年からは指揮官が誘ってG大阪で再び一緒にプレー。昨季から主将を任せるなど、絶大な信頼を置く。

 「日本のJリーガーでも、ああいうスタイルはいないでしょ。ハードワークで守備もしっかりやって。昔からベストイレブンに選ばれないのが、解せない。誰よりも勤続疲労が重なっているのに、よく毎年引き上げているなあ、と思います。思いは強いですよ、アイツにはね」。

 今季限りでG大阪監督を退任するだけに、西野サッカーを支え続けてきた「仕事人」への熱い思いだった。