G大阪は16日、来季監督に内定していた98年W杯フランス大会メンバーで、元日本代表FWの呂比須ワグナー氏(42)の監督での登録を断念した。

 Jリーグの指揮を執るには協会公認のS級ライセンスか、同等の資格が必要。だが、呂比須氏はブラジル下部リーグのサンパウロ州1部パウリスタでの監督経験しかないことが問題になっていた。同氏が日本国籍を持っていることからも、日本協会側は特例を認めない方針を示していた。

 前日15日の夜に、日本協会の小倉純二会長からG大阪の金森喜久男社長に、監督での登録を認めない旨の連絡が正式に入った模様だ。

 それでもG大阪側は予定していた監督ではなく、ヘッドコーチとして入閣させる方向で調整を進めている。G大阪の山本強化本部長が既にブラジルに渡っており、緊急にブラジル人の新監督の人選を進めているという。