11日に大宮を解任されたズデンコ・ベルデニック前監督(64)が16日、さいたま市内にある大宮の練習場で最後のあいさつをした。約50人集まったサポーターと写真撮影やサインに応じた。

 練習前には選手にも別れのあいさつをし、サイン入りのシャツを受け取り、選手全員と握手をしたという。ベルデニック前監督は「いいことばかりが続くのが人生ではない。それぞれ違う道に進むのも人生だ。大宮でやってきたことは褒められることだと思う。無敗記録もそうだ」と振り返った。

 今後は母国スロベニアに帰国し、静養する予定。「まだ若いと思っているし、この仕事にやりがいを感じている」と監督業に意欲をみせた。最後はサポーターから拍手で送られた。サポーターの1人は「いつも残留争いをしていたアルディージャが、首位に立って夢を見せてくれたことは事実」と目を潤ませた。