名古屋選手会長のGK西村弘司(29)が5日、愛知県みよし市のみよし南中学校で「食」をテーマに講演した。同校は愛知県教育委員会から学校給食優良校として表彰されるなど、食に対する取り組みをしている。

 名古屋の練習場(愛知県豊田市)が同校の近くにある縁で講演が実現した。チームの管理栄養士を担当する河村美樹さんとともに講演した西村は、全校生徒355人が見守る壇上で「体調管理や体脂肪率が気になる時にもごはんを食べて調整します」と大の白ごはん好きだと明かした。河村さんも「パンやパスタよりも脂質が含まれる量が少ないので最近は外国人選手でもごはん派の選手が多い」と西村の“持論”をフォローした。

 西村は、中学時代はきらいな食べ物もあり体が細かった。しかし高校1年時、サッカーのプロ選手になりたいと意識し、食事のバランスに気をつけるようになったという。「きらいなピーマンも肉詰めにしたりして食べるようにしました」と食べ方も工夫し、食事も練習の一環と位置づけ克服した。

 食育というものをもう少し早く知りたかったという西村は「スポーツをする人も勉強を頑張っている人も食事で栄養をとることは体にも頭にもすごく大事なので(肉、魚、野菜など)バランスよく食べることを意識して欲しい」と、この講演でいい食事に興味を持ってもらえるきっかけになれば、と願っていた。