<J1:鹿島2-3G大阪>◇第27節◇5日◇カシマ

 2位鹿島が4位G大阪を迎え撃った注目の上位対決は、G大阪に軍配が上がった。

 日本代表ハビエル・アギーレ監督が視察した一戦で先制したのは鹿島。8年ぶりの6連勝と波に乗る相手から開始5分で得点を奪った。右サイドのMF遠藤から中央へのパスを受けたFW赤崎が、ゴールに背を向けたトラップから反転してDFのマークを外し、左足でゴール左に蹴り込んだ。

 G大阪も前半30分に追いつく。左サイドからMF遠藤が上げた浮き球を鹿島DFが頭でGKにバックパスしたところ、コースがずれて左ポストに当たる。混戦から放ったシュートがDFに当たり、ゴールラインを割って同点となった。前半は1-1で折り返した。

 後半はG大阪が試合を優位に進めた。16分にMF阿部、大森が続けて左ポストをかすめるシュートを放つなど、得点の予感を漂わせた。しかし、2点目を奪ったのは鹿島だった。20分、自陣でFWカイオがボールを奪ってからのカウンターで一気に前へ運び、日本代表MF柴崎の絶妙なスルーパスをMF土居が右足ワンタッチで流し込んだ。

 勝ち越されたG大阪だがすぐ追いつく。27分、FW宇佐美が左サイドで仕掛けて鹿島MF柴崎をかわすと、グラウンダーのクロスを送る。これにFWパトリックが右足で合わせて同点とした。さらに後半ロスタイム3分、途中出場のFWリンスが劇的な決勝弾を奪って勝ち点3を獲得した。