<天皇杯:千葉2-3山形>◇準決勝◇26日◇ヤンマー

 J2同士の対戦は山形が点の取り合いを制し、東北勢では1933年(昭8)の仙台サッカークラブ以来81年ぶりの決勝進出を果たした。前半2分に左クロスからのこぼれ球をFW山崎雅人(32)が押し込んで先制。23分にセットプレーから追いつかれたが、10分後にDF石川竜也(34)のCKをMFキム・ボムヨン(24)が頭で決めて再びリードした。

 後半9分にミスから失点して2-2。その後も千葉にボールを回される時間帯が続いたが、26分にDF山田拓巳(25)が右足で勝ち越しゴール。熱戦に決着をつけ、クラブ初タイトルに王手をかけた。石崎信弘監督(56)は「名誉ある天皇杯で決勝を戦えることになって良かった」。決勝点の山田は「ここまで勝ち進んだのはチーム全員の力」と胸を張った。

 G大阪との決勝は12月13日に日産スタジアムで行われる。