<J1:鹿島0-1鳥栖>◇最終節◇6日◇カシマ

 試合終了のホイッスルが鳴ると、鳥栖の選手は次々とピッチに倒れ込んだ。

 前半6分、DF安田理大(26)の右クロスをFW池田圭(28)がつなぎ、最後はMF高橋義希(29)が右足ミドルシュートを決めた。

 逆転優勝を目指す鹿島に後半はボールを支配される時間が長かったが、体を張った守備でなんとか無失点に抑えた。

 暫定ながら、J1優勝したG大阪が天皇杯も制した場合、ACLの出場権が与えられる4位につけた。GK林彰洋(27)は「フィールドのチーム全員がハードワークをしてくれた。集大成を飾れた」と納得の表情。DF安田も「1年間やってきたことを出せた。満足の気持ち。鳥栖らしいスタイルで勝てた」と話した。

 試合後には、エースで得点ランク2位のFW豊田陽平(29)が、脱水症状があったため救急車で運ばれたが、意識はあるという。試合には90分フル出場し、シュートも2本放ったが無得点だった。