岡ちゃんは外しても、西野さんは遠藤を外さない―。G大阪西野朗監督(52)が28日、W杯アジア3次予選バーレーン戦で先発から外れたMF遠藤保仁(28)への信頼感が揺るがないことを強調した。

 30日の東京V戦に向け、本職のボランチで起用する方針を明かし「ボールがたくさん入るところの方があいつのスタイルを出しやすい。多少キレがなくても、著しく悪いわけじゃない」と話した。

 今季リーグ戦は開幕から1分け1敗とスタートダッシュにこそ失敗したが、巧みにパスをさばける遠藤がいなければ、G大阪の攻撃サッカーは成り立たない。疲れてくれば「守備の負担を少なくなるようにしている」(西野監督)と配慮するほど、欠かせない存在だ。

 遠藤もこの日の非公開紅白戦に参加。バーレーン戦は34分間の出場で「少ししか出てないから、疲れはほとんどない。選手である以上90分ピッチに立ちたい」と宣言。厚い信頼に応えるつもりだ。今後の路線変更を打ち出した岡田ジャパンとは対照的な道をG大阪は進む。