イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部相当)のプリマスが、浦和MF鈴木啓太(26)に獲得のオファーを出していたことが4月30日に分かった。プリマスは英南部に1886年に創立された古豪で、現在は24チーム中10位。2部に昇格した04-05年以降、昨季の11位が最高位と中位以下にとどまってきたが、上位進出のキーマンとして、守備力がありクレバーな鈴木に白羽の矢を立てた。

 鈴木は浦和との契約が6月に切れるため、今夏にフリーで移籍することが可能だ。また労働ビザ取得には、契約前の2年間にA代表として75%の出場歴が必要だが、鈴木は06年8月のトリニダード・トバゴ戦から27戦連続で先発しており問題ない。ただ浦和からも、年俸8000万円(推定)で、年度ごとに額がアップする3年契約を提示されている。W杯アジア予選が佳境に入ること、また昨季リーグ優勝できなかった悔しさをはらそうという思いも強く、残留が基本線だ。

 鈴木にとって、06年にディナモ・キエフ(ウクライナ)から届いて以来、2つめの海外からのオファー。たとえ2部でも、欧州中堅国の1部よりもレベルが高いサッカーの母国からのオファーは、鈴木の評価が高まってきた証拠だ。