J1清水MFフェルナンジーニョ(27)の京都移籍が決定的なことが7日、分かった。すでに交渉も大詰めに入っている模様で、近日中に正式発表となる見込みだ。清水はリーグ15位からの巻き返しへ向け新外国人FW獲得を目指しており、まずは司令塔を放出することを決めた。

 清水がリーグ戦再開後の反攻に向け、まずは司令塔フェルナンジーニョ放出という決断を下した。フェルナンジーニョは07年にG大阪から清水に期限付き移籍し、攻撃の中心としてリーグ戦33試合出場で9得点と活躍。2年連続4位に大きく貢献し、今季から完全移籍を果たしていた。

 だが、今季はここまでリーグ戦13試合で1得点と実力を発揮できず、司令塔の不調とともにチームも同15位と予想外の苦戦を強いられている。フェルナンジーニョは右ひざ違和感などもあって、公式戦ここ2試合はメンバー外。その間、チームは出場機会の少なかった選手たちの奮闘もあって2戦負けなしと上昇モードで、新たな競争も生まれている。一方で、フェルナンジーニョは5日の静岡産大との練習試合を体調不良で欠場し、6~7日の練習も別調整。8日の磐田戦のメンバーからも外れていた。

 新外国人FW獲得に向けて資金面と外国人枠が問題だった清水は、チームにフィットしきれておらず、年俸7000万円(推定)のフェルナンジーニョ放出も検討。左アキレスけん断裂で今季中の復帰が絶望的となったFWパウリーニョの穴を埋める存在を探していた京都と、思惑が一致したようだ。これで清水は新外国人FW取りに、全力を尽くせる格好となった。