<J2:C大阪1-0福岡>◇第21節◇21日◇レベスタ

 福岡が後半44分に失点し、対C大阪戦は5連敗を喫した。これで上位チームと対戦した3試合で1分け2敗と勝ち切れない結果となった。鳥栖と熊本の九州ダービーは前半ロスタイムにFW藤田祥史(25)の決めた1点を守り切った鳥栖が連勝。熊本は8日の福岡戦に続き九州ダービー連敗。

 最後の最後で決定力の差が出た。福岡は内容では押していたが、後半44分にCKから失点し対C大阪5連敗を喫した。

 警報が出るほどの大雨の中で開始した前半は、選手が走るたびに水しぶきが上がる、最悪のコンディション。お互いに細かいパス回しができない状況に、うまく対応したのは福岡の方だった。ロングボールを使って、何度もチャンスをつくったが得点には至らなかった。後半9分にFW大久保哲哉(28)、同20分にはMF久藤清一(34)が決定的なシュートを放つが、わずかにゴールからそれた。久藤は「もう少し、しっかりボールに当てていれば。結果的に決定力の差になってしまった」と、あと一押しが届かない悔しさに、ピッチをたたいた。大久保も「最悪でも引き分けなければいけない試合。交代もあって(CKの)守備がはっきりしないまま失点してしまったので、詰めておけば良かった」と、目前で失った勝ち点1を惜しんだ。

 これで上位3連戦は1分け2敗。リトバルスキー監督(47)も選手も「内容では負けていない」と口をそろえたように、攻守の「量」は第2クールに入り確実に増えた。岐阜、甲府とアウェー2連戦を控え「質」の向上に課題は絞られた。【佐藤千晶】