大分FW陣の反攻開始だ!

 中断期をはさんで2試合連続無得点の決定力不足解消へ、シャムスカ監督がFW陣をテコ入れした。29日の神戸戦(九石ドーム)では、FW前田をリーグ戦11試合ぶりのスタメンに抜てき。右足首痛で長期離脱していたFW高松主将も2カ月ぶりにベンチに戻る。「久しぶりのスタメンなのでしっかりアピールしたい」と前田。ナビスコ杯も含めても4月16日(新潟戦)以来となる先発ピッチに気持ちを高めた。

 これ以上「あと1点」に泣きたくない。ここまで6敗のうち、5試合が1点差の惜敗。前節鹿島戦でも14本のシュートが不発に終わった。「攻撃のシステム自体はチャンスをつくって機能していると思う。フィニッシュのところだけ」とシャムスカ監督。開幕2試合でFWウェズレイがゴールを決めた後、FWが奪ったゴールは松橋優の1点のみ。総得点13の中で3得点だけと物足りないFW陣にメスを入れた格好だ。

 後半途中からの出場が多いとはいえ、ナビスコ杯を含め今季公式戦10試合無得点の前田は「自分を含めて(FWが)しっかり得点していくしかないと思います」。劣勢な状況となった場合、終盤に投入が予想される高松も「チームの勝てるように頑張りたい」。堅守を続ける守備陣の踏ん張りにきっちりゴールで応えるFW陣の意地の見せ所だ。【村田義治】