「フロンターレキラー」の横浜FW大島秀夫(28)が、苦境のチームを救う。神奈川ダービー川崎F戦(6日)に向けた4日の紅白戦で、主力組2トップの一角でプレー。「まだ先発が決まったわけじゃないですから」といつものネガティブ発言を貫いたが、公式戦3戦ぶりの先発の可能性が高まった。

 相性の良さは抜群だ。「川崎山脈」と呼ばれる屈強の守備陣を、抜群の高さのヘッドと巧みなシュートで圧倒。「1年通して点を取ってたから、たまたまです」とはにかむが、昨年はリーグとナビスコ杯の計4試合で3得点。J2山形時代からの同カード通算得点も8に伸ばした。

 「どんな形でもいいから先制点をとりたい」と大島。4月29日千葉戦以来、チームはリーグ戦で2カ月以上未勝利。川崎F戦に負ければ、降格圏の16位に落ちる可能性もある。今季1勝1分け5敗と苦手のアウェーだが、負けは許されない。