大分のみなさん、頑張ってきます!

 北京五輪日本代表のGK西川とDF森重が20日、五輪前最後のリーグ磐田戦(九石ドーム)で大分に完封勝利をもたらす。「ここ2試合完封していい流れでホームでやれる。五輪前最後の1戦なので無失点でいきたい」。西川はチームとサポーターへの置き土産を約束する。

 「J最強GK」の称号を手に北京に渡る。1巡目の対戦が終わった前節までリーグ17試合で13失点。1試合90分間当たりでの失点数を表すGK防御率0・76は、鹿島曽ケ端(0・94)名古屋楢崎(1・18)や、今日対戦する磐田川口(1・38)ら日本代表クラスのGKも抑え、10試合以上出場しているGKでは文句なしのトップだ。「自分の名前が1番なのは自信になります」。磐田戦を終えても、最強GKの座を譲るつもりはない。

 五輪前最終戦を前に、手元には地元・大分県宇佐市の母校から激励の寄せ書きで埋め尽くされた特大の日の丸が届けられた。この日の練習後、DF森重とともに北京五輪出場の正式会見に臨んだ西川は「チームに戻った時は五輪での経験を生かして、さらに上位を狙えるように頑張りたい」と宣言。五輪中の試合を託すチームメートを勢いづかせるためにも、磐田戦のゴールは死守してみせる。【村田義治】