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札幌9人でドロー、4戦連続勝ち点/J1

前半ロスタイム、PKをゴール右隅に落ち着いて決めるFWダビ
前半ロスタイム、PKをゴール右隅に落ち着いて決めるFWダビ

<J1:札幌1-1神戸>◇第18節◇20日◇札幌厚別

 9人でドローに持ち込んだ。コンサドーレ札幌が3連勝中と好調だった神戸に、辛くも引き分けた。1-1の後半10分にGK高木が1発退場、同35分には芳賀がこの試合2枚目のイエローカードでピッチを去った。2人少ない状況で神戸に波状攻撃を受けるも、追加点を許さず、しのぎきった。これで“聖地”の札幌厚別では、リーグ戦15戦負けなし。J1降格圏内からの脱出はまだ見えてこないが、4試合続けて勝ち点を挙げた。

 札幌の必死さを象徴していた。防戦一方の後半42分、ゴールまで30メートル、右サイドでFKを得た。だが、ボールはポツンと置かれたままだ。蹴ろうとする選手がいない。三浦監督からの指示を受けたDF平岡が急いで走り寄った。

 「ゴール前に上がれという指示かと思った。キッカーがいないことにそのときまで気付かなかった」。平岡にとって、中学時代以来のキッカー。退場者が2人も出たため、MF藤田がGK佐藤に、MFクライトンはDF池内と交代していた。数的不利の中、勝利を演出できる可能性がある選手を下げ、現実的な引き分けるサッカーを選択した。その価値を、だれよりもサポーターが知っていた。試合終了と同時に、観客1万2222人から、罵声ではなく次々に拍手が起きた。

 4月12日の磐田戦以来、ホームで99日、白星から遠ざかっている。それでもチームは勝者のようだった。左足のねんざにもかかわらず、強行出場した箕輪は、不覚にも涙がこぼれそうになった。足を引きずりながらゴール裏にたどり着くと、熱いコールを受けた。「応援してもらえる成績ではないのに…。うれしくて(涙が)こみ上げてきた」。このサポーターのためにJ1残留を-。心からそう思った。

 先制されたが前半終了間際に追いついただけに、三浦監督は「後半は(流れが)札幌に来たかと思ったのだが…」と悔しがった。退場者が1人の時点ではダビの1トップでのカウンターというオプションを残せたが、2人目で「1-1でやむなし」(三浦監督)。その指揮官の狙いを、ピッチに残った選手が忠実に実践した。箕輪とともに相手の攻撃を食い止めた西沢は「この結果がいいのか悪いのか何とも言えない。次のゲーム次第」と言い切った。次節20日の新潟戦、高木と芳賀の主力2人が出場停止となる。ここ4試合で1勝3分けと立ち直りつつあるチームの力が、本物か否か。逆境での勝負根性が試される。【上野耕太郎】

 [2008年7月21日10時58分 紙面から]


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