<J1:清水3-0新潟>◇第18節◇20日◇日本平

 清水は3-0で新潟を撃破。前半18分にFW西沢明訓(32)が先制し、同43分にはCKからのこぼれ球をDF高木和道(27)が追加点。後半5分には、西沢がこの日2得点目を決めた。清水は連敗を2で止め、リーグ戦折り返し初戦を完勝で飾った。

 2連敗中の清水を救ったのは、頼れるアニキ・西沢だった。前半18分、DF市川の右クロスを頭で合わせて先制。後半5分には、MF藤本のCKをまたもや頭でたたき込んで2得点目。「2つともボールが良かった」。オレンジ一色のゴール裏に、胸をトントンとたたいた右手を突き上げた。

 何とかしたかった。欠場した前節川崎F戦を見て「自信をなくしているところがある。勝つことが1番の薬」と感じた。「チームを助けたい」。DF青山が五輪代表に落選した際には、食事に誘って励ました。チームのため、ピッチの内外で支える西沢。後半35分に交代した際、サポーターから頼もしいアニキに大歓声が起こった。「これ以上負けられない思いがあったし、1週間休んでいるしね、おれは」とはにかんだ。

 今季リーグ戦最多の3得点で同4戦ぶりの勝利。前回対戦で0-3と完敗した新潟にリベンジも果たした。正GK西部欠場という状況でつかんだこの完勝で、流れは、きっと変わる。