チャンスは逃さない!

 ホームで公式戦8戦無敗の大分が、6日のナビスコ杯東京戦(九石ドーム)も勝って、4強切符とJ1初の賞金を手にする。アウェーゴール方式で先勝し、0-1敗退でも2戦合計成績で準決勝に進めるホームでの第2戦。5日の練習を終えたシャムスカ監督も「せっかくのチャンスが目の前にある。みすみす逃すことはない」と力強く4強進出を誓った。

 クラブの歴史を変える一戦だ。これまでJ1リーグ戦、ナビスコ杯の成績でJリーグから手にした賞金はなかったが、準決勝進出なら2000万円の賞金を確保。きっちり連勝で弾みをつければ、それ以上の賞金(優勝1億円、2位5000万円)も夢ではない。

 チーム初の快挙をアシストするため、クラブはナビスコ杯では初のホーム前泊を実施。ホーム6連勝中と好調なリーグ戦同様のスケジュールで臨めるMF鈴木副主将は「プレーで返したい」と誓う。クラブの収益と4強進出という結果を両手で狙う一戦に「チーム、クラブにとって大きな意味があるゲーム。歴史を塗り替えたい」とシャムスカ監督。6年目のJ1で、また大分が進化の1歩を刻みつける。【村田義治】