<J2:鳥栖0-0岐阜>◇10日◇第30節◇ベアスタ

 11本のシュートが空砲となり、試合後には300本の花火がむなしく打ち上がった。鳥栖が決定力不足に課題を残したまま第3クールを迎える。立ち上がりから主導権を握りながら、岐阜に痛恨のスコアレスドロー。「(ゴール前の)一番大事なところに関しては強さがなかった」と岸野監督も不満顔だった。

 リーグ屈指のFW藤田、金信泳にボールを集めるが厳しいマークにゴールが奪えない。サイドからのクロスを集めようとするが、2人の頭にきれいな放物線を描くボールも少なく、体が伸び切った状態で無理やり頭で合わせにいこうとする2人の姿が目についた。

 J1昇格圏内の3位をキープし、次節からは勝負の最終クールを迎える。「まだなにもつかんでいない過程。満足することは1つもない。(第3クールも)日本で一番頑張らないと手にするものはない」。指揮官は自分に言い聞かせるように口にした。