名古屋の五輪代表DF吉田麻也(19)が、北京五輪の悔しさをリーグにぶつける。同代表は1次リーグ3戦全敗で14日に帰国し解散した。吉田は15日、愛知・豊田市内で行われた練習でチームに合流。主力組で汗を流し、16日リーグ神戸戦(ホムスタ)での先発出場が濃厚となった。五輪ではチームも3戦全敗。吉田も敗退決定後のオランダ戦1試合だけの出場と、屈辱的な結果だけが残った。

 「昨日まで中国にいたので、日本のテレビでオリンピックがやっていると違和感がある。でも(五輪)代表で得たものを生かすのも、生かさないのも自分次第」。あまりに早い帰国となったが、頭を名古屋モードに戻し、気持ちも新たに神戸を封じることを誓った。

 五輪メダリストのストイコビッチ監督からは、早期帰国に「観光に行ってきたのか?」とキツイ歓迎を受けたという。同監督は「マヤには、もう少し勝ち残ってほしかったが、その分エネルギーも残っており、プレーする準備はできているはず」と先発起用を示唆。クラブには中国茶のみやげを持ち帰ったものの、メダルは持ち帰れなかった。オランダ戦から移動も含め「中2日」の強行日程だが、名古屋を勝利へと導くべく気合満点だ。【八反誠】