G大阪が「チーム遠藤」を結成して、日本の大黒柱を守り抜く。MF遠藤保仁(28)が日本代表に復帰した。ウイルス感染症から復帰後まだ4試合だが、バーレーン戦を経て、17日にはACL準々決勝第1戦アルカラマ戦のシリア遠征が待ち受ける。約2週間で2度中東の行きで、移動距離は計3万5000キロ。過酷な日程に、西野監督は「経過は注意しないといけない」とサポート態勢を強化する方針だ。

 疲労が抜けず免疫力が落ちたことで、6月30日から約3週間ウイルス感染症で離脱した。効果的な疲労回復が最大の予防策だ。ブローロ・フィジカルコーチは「栄養補助剤の面で手助けしたい。ビタミンE、プロテイン、炭水化物。これを練習の前後に取ることだ」と言う。出発前、帰国後には精密検査を行う予定。医療スタッフも協会、代表チーム側との連絡を密に取りながら、体調管理を徹底させる。

 遠藤も自覚している。「食事、睡眠が大事。ホテルではひまな時間が多いから、寝る時間はたっぷり取りたい」。6月のW杯アジア3次予選の4連戦は1得点3アシストで最終予選へ導いた。岡田監督が「チームの中心」と信頼する司令塔は、万全の支援を受けて「9月の大移動」を乗り越える。【北村泰彦】