コンサドーレ札幌は3日、DF曽田雄志(30)が両ひざ軟骨損傷のため、近日中に手術すると発表した。全治は3~6カ月かかる見込みで、今季の公式戦出場は絶望となった。8月末から札幌市内の病院で数回、精密検査をしたが症状は好転せず、手術に踏み切ることになった。全治にかかる期間に幅があるが、クラブ側は「今回のケースでは術後の経過が人によって大きく差があるため」との見解を示した。

 曽田にとって試練の年となった。5月1日には椎間板(ついかんばん)ヘルニア、同12日には左ひざ半月板損傷を手術。8月復帰を目指していたが、両ひざの違和感は消えなかった。8月に入っても「細かな動きが難しい」と話していたが、さらに両ひざに水がたまり始めるなど完全回復にはほど遠い状況。同22日には道都大との練習試合に出場したが改善は見られず、その後は別メニューでの調整が続いていた。

 三浦監督にとっても手痛い誤算だ。昨季J2で不動のセンターバックとして45試合に出場し、昇格の立役者となった。「主力として期待する」と当初の構想では守備の軸と考えていた。すでに8月29日で補強期限が締め切られているため、曽田不在のまま現有戦力での戦いを強いられることになった。