移籍初スタメンで古巣に恩返しだ。福岡DF丹羽大輝(22)が、12日の練習で先発組のセンターバックを務めた。13日、ホームでの徳島戦は、8月26日に期限付き移籍後、初のメンバー入りで先発が有力。徳島は昨年のレンタル移籍先で「(相手に)知っている選手がけっこういて、ディフェンスには有利」と、昨年45試合出場の記憶も武器に、6試合ぶり勝利を呼び込む。

 最終ラインの人選に悩んでいた篠田善之監督(37)が、新戦力に期待した。「(11試合連続の)失点を止めるため、メンバーを入れ替えた。ディフェンスラインの統率ができ、落ち着いてボールを動かせる丹羽の特長を出してほしい」。練習後、約30分間ピッチに残り、同僚や監督と戦術の細かい確認を重ねた丹羽は「ゴールに近い場所で守って、攻撃のリズムもつくりたい」とチャンスに意気込んだ。【佐藤千晶】