<J1:清水3-1札幌>◇第24節◇13日◇日本平

 清水は3-1で札幌に完勝。今季3度目の公式戦2連勝を飾った。MF枝村匠馬(21)が公式戦3戦連発、FW岡崎慎司(22)がリーグ3戦連発、MF山本真希(21)が公式戦3戦連続アシスト。12年ぶりの決勝を決めたナビスコ杯の勢いを継続させた。

 完勝だった。清水が最下位札幌相手に、90分間、ゲームを支配し続けた。シュート数も清水の18本に対して、札幌を3本に封じた。「素晴らしい戦いぶりを見せてくれた」と、長谷川監督も満足げに振り返った。

 勢いが違った。ナビスコ杯準決勝で結果を出した若い力が、この日も躍動した。前半42分の先制弾は、MF山本真の左クロスをMF枝村が合わせたもの。貴重な2点目はFW岡崎が決めた。「勝っている『癖』『習慣』がある」と枝村が言えば「自信がないとこういう内容の試合はできない。1人1人が良い感じでプレーできている」と山本真もうなずいた。枝村と岡崎が得点で、山本真がアシストで「3」試合連続を記録し、勝ち点「3」を獲得。必死にアピールを続ける若手に、リーグ戦でもチャンスを与えた指揮官も「結果を残しているからね。彼らの力じゃないですか」と賛辞を贈った。

 3点目を途中出場のFW西沢が決めるなどベテランも活躍し、今季3度目の公式戦2連勝をマーク。ナビスコ杯で好試合を見せた後に、完勝する力強さをしっかりと見せた。リーグ戦は残り10試合。「落ち着いた流れで崩せたのは大きい」(DF高木和主将)。攻守で歯車がかみ合ってきた清水。反撃が、いよいよ始まった。【浜本卓也】