<高円宮杯全日本ユースサッカー:磐田ユース1-1東京Vユース>◇15日◇藤枝総合◇1次ラウンド最終日

 磐田ユースはMF松井優人(3年)が貴重な同点弾を決め、1-1で東京Vユースに引き分け、E組2位で決勝トーナメント(T)進出を決めた。決勝T1回戦は21日に行われ、磐田ユースは名古屋U-18(午後1時20分、藤枝総合)と8強入りを懸けて戦う。

 磐田ユース松井がFKで、決勝Tへの道を切り開いた。0-1で迎えた後半7分、相手ファウルで得たFK。壁の間を抜ける低い弾道で貴重な同点弾をたたき込んだ。13日の市船橋高との試合では2アシスト。2試合連続でチームの得点にからむ活躍を見せた。「蹴る瞬間、相手GKが動いたのでコースをかえた。狙いと違ったが入ってよかった」と苦笑いを浮かべた。

 苦戦だった。前半25分に先制点を奪われ、その後も個人技の高い相手に攻め込まれた。GK大畑拓也(3年)を中心に粘り強く跳ね返して耐えた。ハーフタイムにロッカールームで話し合い、後半はピッチを広く使うサイド攻撃を徹底した。流れを一気に引き寄せて、松井の同点弾につながった。吉田光範監督(46)は「後半リズムがでてきた。追いつくことができてよかった」と笑顔で振り返った。

 決勝T1回戦は、プリンスリーグ東海1部の最終節で1-1と引き分けた名古屋U-18。吉田監督は「1度戦ったのでどんなチームかわかっている。一丸となって戦います」と意気込み、松井も「自分が点を取って勝ちます」と力強く宣言した。磐田ユースイレブンが9年ぶりの全国制覇に向け突き進む。【神谷亮磨】