残り10試合、2勝1分けペースで初Vだ!?

 快進撃を続けるピクシー名古屋はリーグ終盤を迎えた現在、首位に立ち、J創設15年目で悲願のリーグ初制覇を狙える位置にいる。今季はまれにみる大混戦。現在上位5チームが勝ち点4差にひしめき、ラスト10試合に突入する。「グランパスだけにシュウチュウ(集中)」と順位表にも他チームの動向にもまったく興味を示さないドラガン・ストイコビッチ監督(43)に代わって?

 日刊スポーツが勝手に優勝ラインを予想してみました。

 名古屋は13日、アウェーでG大阪に1-0で競り勝った。勝ち点2差の中にいた上位5チームの中で“1人勝ち”。残る4チームはドローで足踏みしたため、2位鹿島との勝ち点差は前節までの1から3へと広がった。20日新潟戦(瑞穂陸)の後、リーグは残りちょうど10試合。運命?

 を左右する『10番勝負』を迎える。そこで初Vへの道を勝ち点(勝ち=3、引き分け=1、負け=0)でシミュレーションしてみたい。

 全日程の約2/3を終えた第24節終了時で首位名古屋が挙げた勝ち点は45で、1試合平均1・88。今後このペースを維持すると計算上、最終節終了時の到達勝ち点はおよそ「64」となる。つまり残り10試合で勝ち点「19」が必要。ほぼ2勝1敗ペースでいけば到達する数字が弾き出された。上位チームがこれまでと同じ戦いぶりをした場合という条件はつくが、初Vへの一応のラインは算出された。

 ただ、終盤の争いはどう転ぶかまったく予想ができない。優勝へのプレッシャー、他チームの猛追…。優勝経験のあるしたたかな鹿島、浦和という2チームの存在も不気味だ。1シーズン制が定着した05年以降、昨年までの3年間で優勝チームが残り10試合で挙げた勝ち点は05年G大阪=13、06年浦和=20、07年鹿島=27と大きく差があることからも、今後の行方が不透明であることが分かる。

 昨季の王者・鹿島は第25節で名古屋に0-3と完敗を喫して優勝から大きく後退したかにみえたが、残る9試合をすべて勝ち、一気に勝ち点「27」を積み上げ浦和をまくり切った。第24節終了時は勝ち点45の3位。首位浦和との勝ち点差は7と大差がついていた。今季も同様の逆転Vがあっても、なんら不思議はない。

 昨年の例から見ると、2勝1敗ペースでは心もとないかも…。そこで優勝ラインを勝ち点「66」に設定してみた。1試合平均2・1の勝ち点が必要となる2勝1分けペースに万が一?

 の1敗まで想定して加えて算出した数字だ。過去3年の優勝チームと勝ち点は05年G大阪(60)、06年浦和(72)、07年鹿島(72)。そこに“08年名古屋(66)”という記録が残せるのか。すべては残り10試合次第。結果は神のみぞ知る-。