<J2:岐阜1−1福岡>◇第38節◇27日◇長良川

 福岡が6連敗中の12位岐阜に引き分け、痛恨の足踏みだ。前半は篠田善之監督(37)が「立ち上がり、足元で受けてしまった。セカンドボールも取られて、よく1点で済んだ」と振り返るほどピンチが続いた。26分には直接FKから、15試合連続失点で先制を許した。FWハーフナー・マイク(21)が43分にヘディングで同点としたが、中盤でボールをコントロールできず追加点が奪えなかった。

 勝てば草津を抜き暫定8位に上がるチャンスを逃し、篠田監督は「とても残念。引き分けは我々にとっては痛い」と悔やんだ。クラブが25日に遊技機メーカーの資本参加を決めた直後の試合で、スタンドには経営陣を批判する横断幕が掲げられた。指揮官は「我々はピッチで頑張るだけ」と臨んだが、前節ロスタイムでC大阪を破った勢いは続かず、次節も4試合連続勝っていないアウェーで山形と対戦。篠田福岡の苦境は続く。