可能性ある限り、目の前の戦いに集中する。コンサドーレ札幌は19日、札幌厚別でホーム柏戦に臨む。負けか引き分けると、他の勝敗いかんでJ2降格が決まる。史上最速タイとなる5試合を残してのJ2落ちという状況に、クラブは三浦俊也監督(45)との来季契約は結ばない方針を固めている。しかし三浦監督は「試合があるうちは集中したい」と周囲の雑音をシャットアウトし、勝利だけを目指していく。

 クラブはまだ三浦監督に対し、正式に来季契約についての話はしていない。あくまでJ2降格が決定してから、矢萩社長、三上強化部長らが席を設け、説明する予定でいる。同強化部長は「決定したその日というのは考えていない」と話しているように、仮に19日にJ2落ちが決まった場合には、週明けにも会談し、クラブの方針を伝えることになる。

 このままなら試合が残る中の通達になるが、三浦監督自身も状況は理解している。「全部が終わってからでは遅いだろうから、早く決まってしまったりしたらというのはあると思う」とシーズン終了前の発表も辞さない構えでいる。ただ勝負は別。現在クラブワーストとなるJ1で12試合連続未勝利という記録を更新中。これ以上、不名誉な数字を並べるつもりはない。