W杯アジア最終予選でチームを離れていた日本代表の清水FW岡崎慎司(22)とDF高木和道主将(27)が16日、チームに合流した。岡崎は15日のウズベキスタン戦に後半途中出場したため、シュート練習など軽めのメニューで汗を流した。一方、高木和は紅白戦に参加。18日の川崎F戦(日本平、午後3時)に気持ちを切り替えた。2人が日本代表での経験をリーグ戦と、ナビスコ杯決勝(11月1日、国立)に生かす。

 岡崎は、1-1で引き分けたウズベキスタン戦で、後半18分から出場。同23分には左クロスを頭で合わせるなど、ゴールを狙う姿勢を見せた。長谷川監督は「決めてほしかった。力をつけてバリバリ活躍できる選手になってほしい」と期待を込める。岡崎は「悔しい。Jで結果を出してまた代表でやりたい」と、決意を新たにした。

 同戦で高木和はベンチから試合を見守ったが、得たものは大きかった。先制される苦しい展開。同点に追いつくも追加点を奪えずホームで痛恨のドロー。「見ているだけで勉強になった。いい経験になった」と、W杯最終予選の厳しさを肌で感じてきた。

 清水は18日に、リーグ3位の川崎Fと対戦する。7月17日の川崎F戦(等々力)では1-2と負けているだけに大事な試合となる。岡崎は「全力でやるしかない。自分も点を取りにいくが、体を張って味方にチャンスを演出したい」。高木和も「さらに順位をあげるためにも、何とか守りきって勝ち点3を取りたい」と意気込む。まずは18日の川崎F戦で、成長した姿をサポーターに見せる。【神谷亮磨】