コンサドーレ札幌の三浦俊也監督(45)が勝負の一手で意地を見せる。19日、引き分け以下で来季J2降格が決まる可能性があるホーム柏戦に臨む。右ひざを痛めたFWダビの代わりに、FW中山を4月12日ホーム磐田戦以来、23試合ぶりに先発FWで起用する方針。中山の前線での献身的な守備から攻守のリズムをつくり、07年横浜FCと並んでしまう5試合を残してのJ史上最速降格を回避する。

 指揮官はダビの代役に砂川、西ではなく中山を指名した。17日、札幌ドームのサブグラウンドで行われた紅白戦。主力組の2トップはアンデルソンと中山だった。今季は先発した14試合のうちFW5試合、サイドハーフは9試合と、外国人2トップを生かすためのMF起用が目立った。大一番で昨季J1昇格時に多用した「原点」に回帰する三浦監督は「守備は安定する。頑張ってくれるし、セカンドボールを拾ってくれる」と意図を説明。中山も「相手(DFを)背負う場面が増えるはず。その辺をしっかりやりたい」と意欲的だった。