<J1:清水2-0川崎F>◇第29節◇18日◇日本平

 「清水の岡ちゃん」が、ホーム日本平で代表として成長した姿を見せつけた。FW岡崎慎司(22)が川崎F戦で2アシストし、チームを2連勝(ホーム4連勝)に導いた。前半24分にFW原の左クロスを頭で落とし、MF枝村の先制弾を導くと、後半15分にはDF青山のヘッドのこぼれ球を、鋭くゴールへ蹴り込んだ。

 1度はピッチに大の字になって喜んだが、原が左足で触ったと判定されアシストに変更された。「正直、取ったと思ったけど…自分もそういうゴールを取ってる。2アシストになったし、チームのためになった」と気を取り直して笑った。

 この日は日本代表で2試合を戦い、清水に戻って初の「凱旋(がいせん)試合」だった。試合前「代表に行って違ってきたと思ってもらえるように」と、あえて自分にプレッシャーをかけた。それが奏功し、攻撃ではDFをはじき返す当たりの強さを見せ、両軍最多5本のシュートを打った。

 守備でも代表の先輩MF中村を研究し、積極的にプレスをかけ生命線のパスを封じた。11月1日にはナビスコ杯決勝・大分戦が待つ。「国立でタイトルを取ったことがない。ぜひ取りたい」。今度は自らのゴールで、チームに12年ぶり2度目の栄冠をもたらす。【村上幸将】