<J2:C大阪4-1鳥栖>◇第40節◇19日◇佐賀

 日本代表MF香川真司(19)の2発で、C大阪が5試合ぶりの勝利を飾った。前半に右足で先制点を挙げると、後半は頭でトドメのゴールを決め、4-1で鳥栖に快勝。C大阪は2位山形、3位仙台に食らいつき、残り5試合に全勝して劇的な逆転J1を決める。

 19歳の先制弾が、ゴールラッシュの合図だった。前半44分、MF香川が相手守備陣をドリブルで抜き去ると、右足のつま先で先制点を押し込んだ。後半39分にも頭から飛び込みダメ押し弾。今季開幕水戸戦以来の1試合2発、通算11得点に伸ばした。

 香川

 (先制点は)乾がいいパスをくれたから決めることができた。(4点目は)ヘディングが得意になったとは言い難いけど、代表を含めて教わったことを、生かすことができた。

 W杯アジア最終予選の大舞台に立った。15日ウズベキスタン戦(埼玉)では国際Aマッチ2試合目の先発。ドローだったが、貴重な経験を積み、精神的に成長した。残り5試合、次節26日は3位仙台との直接対決だ。「残り5試合、全部勝つ。どの試合も決勝戦。楽しみです」。C大阪を3季ぶりのJ1へ導くため、香川はピッチを堂々と走り続ける。【奈島宏樹】