イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部相当)のプリマスが、東京MF梶山陽平(23)の獲得に乗り出していることが24日、分かった。既に強化担当者がJリーグ戦を視察してリストアップ。今月中旬には梶山の代理人が渡英して現地の状況を調査、下交渉を開始した。条件面などを煮詰めてクラブ間での交渉に発展した場合、早ければ来年1月にも移籍する可能性が出てきた。

 梶山は足元の高い技術とボールキープ力に定評があり、8月の北京五輪代表で1次リーグ全3試合に出場。本職のボランチ以外にサイドやトップ下もこなすため、2年後のプレミア昇格を視野に、中盤で起点となる若い選手を探していたプリマス側の目に留まった。本人も「チャンスがあれば挑戦してみたい」と将来的な海外移籍を目標にしており、今回も代理人を通じて入手したプリマスの映像を、進路を決める際の判断材料として分析している。

 海外の選手が英国内のチームに移籍する際は就労ビザが必要。過去2年間の国際Aマッチで75%以上の選出が基準となるが、将来性を考慮した特別措置で同世代の水野晃樹(セルティック)が移籍した前例もある。北京世代の司令塔に大きなチャンスが巡ってきた。