大分MF鈴木慎吾(30)が、25日の神戸戦(ホムスタ)で、チームを1週間後(11月1日・国立)に決勝が迫ったナビスコ杯奪取への軌道に乗せる。「やっぱり負けて(決勝に)行きたくないですね」。自身は出場停止の決戦へ仲間を快く送り出すためにも神戸戦は必勝態勢だ。

 神戸戦でリーグ全29試合連続先発出場となるチームリーダーだけに、決勝前最後となる神戸戦にかける思いは強い。「(来週は)出たくて出られないのは分かっている。でも自分も(ナビスコ杯に向けチームメートと)戦っている」。最大の弾みとなる直前勝利を貪欲につかみ取る構えだ。

 神戸戦を控えた24日は午前中に空路大阪入り後、神戸市内の練習場で約1時間の最終調整を行った。首位鹿島に勝ち点2差の3位につけるリーグ戦で優勝を決める試合に出場する可能性を広げるためにも落とせない神戸戦で、まずはチームリーダーが1冠を狙うチームメートの背中を力強く押し出す。