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 J2仙台を支援するベガルタ仙台ホームタウン協議会が、クラブの強化費捻出(ねんしゅつ)のための「たる募金」を計画していることが24日、分かった。11月22日横浜FC、30日鳥栖のアウェー2連戦を、J1昇格決定の「Xデー」と予想。どちらか1戦を仙台市役所前の広場でパブリックビューイング(PV)で放映し、そこで募金活動を行う。J1昇格、そして定着への期待を、目に見える形でアシストする。

 市民の力を借りて何とか強化費を-。ホームタウン協議会の事務局を担当する仙台市スポーツ振興課の清水義明さん(51)が、PV会場での企画を明かした。「関係各所に相談しますが強化費に回す『たる募金』を考えています。来月の22日か30日に昇格が決まると読んでますが、おそらく30日にPVをして、そこで協力を呼びかけたい」。

 たる募金といえば、プロ野球広島の新球場建設費用を呼びかけたのが最近では有名だが、チームの強化費捻出を目的にするというのは異例だ。今春、クラブは約18億7000万円の無償減資をし、そのしわ寄せが強化費削減に至った。その苦境を、微力ながらも改善したい-。清水さんは「J1昇格を期待するから、行動できる。(募金を)実施するためにも、予定日まで昇格の可能性が消えないようにしてほしい」と、チームの躍進を願った。

 昨年11月25日の京都戦でのPVは、約3000人を動員。今回のPVに同じ人数が来場し、1人1000円を募金したとしても300万円。わずかな金額かもしれないが、FW平瀬やMF梁は「金額の大小じゃない。熱意を感じるし、それに応えないと」と意気に感じた。ささやかだが、熱のこもったプランに「J1昇格」という形で応えないわけにはいかない。【山崎安昭】