<J1:磐田1-0清水>◇第31節◇8日◇静岡

 清水は不慣れなシステムが裏目に出た。長谷川監督は「相手の組織を崩すためにアクションを出した」。ダブルボランチを採用し、磐田攻略を狙った。左MFにはスピードを生かすためFW原を起用。しかし、狙い通りに試合を運ぶことはできなかった。

 天皇杯千葉戦から中2日でのダービー。同監督は「準備期間がなかったのは否めない」と、調整不足での敗戦に肩を落とした。ダブルボランチのシステムは、今季2試合目の採用。FW原をサイドで起用し、磐田のDF駒野の攻撃参加を封じる狙いもあった。後半は、普段のシステムに戻したが、開始早々にDF青山の痛恨のミスで失点した。同19分にMF山本真とDF児玉を、34分には、MF大前を投入するも、イレブンには、反撃する力は残っていなかった。

 同監督は「自分たちの良さを出せずに終わった。残り3試合、フィジカル的にもメンタル的にもしっかり準備したい」。天皇杯鹿島戦(15日・カシマ)も控える。過密日程を脱した清水が、もう1度ピッチで奮い立つ。【為田聡史】