日本協会の犬飼基昭会長(66)と、Jリーグ鬼武健二チェアマン(69)が、緊急トップ会談を行うことになった。Jリーグの秋春制移行問題やナビスコ杯変更について意見対立が表面化したことに、19日都内で鬼武チェアマンが言及。日本代表のカタール遠征に帯同中の犬飼会長の帰国後に「しっかり話せばいいんじゃないの?」と直接話し合う姿勢を示した。

 犬飼会長は16日、かねて提唱している10年からのシーズン秋春制移行に加え、(1)ナビスコ杯を原則23歳以下の選手対象の大会に変更(2)天皇杯の日程見直しを提言。翌17日に同チェアマンが猛反発すると、同会長はカタール入り後「Jリーグは協会傘下の一組織。頭が混乱しているんじゃない?

 協会とJが一緒になって考えないといけないのに、Jのことは放っておいてと言ったとしたら大変」と、痛烈に批判した。

 同会長の批判について鬼武チェアマンは「(失礼かどうかは)周りのみなさんが判断してくれればいいんじゃないかな。こちらからあえて言うことはない」と冷静に対応。一方で、「昨日(18日)話した通り。それがひっくり返ってもしょうがないでしょう」と、考えを曲げるつもりは現段階ではない。

 犬飼会長も「こっちの真意が伝わってないんじゃないかな。直接聞いてみる」と話しており、直接会談に異存はないもようだ。単なるボタンの掛け違いか、それとも「全面戦争」となるのか。予断を許さない状況になってきた。