若き司令塔が敵地で“J1残留弾”をたたき込む。横浜MF狩野健太(22)は22日の練習後、勝てば自動降格の可能性が消滅する17位千葉戦へ向け、得意のFKを約30分間居残り練習で磨いた。「ファウルを誘うくらい積極的に仕掛けたい。そうすれば流れの中での得点にもつながる」とうなずいた。

 今季得点に絡んだ公式戦は7戦無敗。チームの結果に直結する活躍で、一時は2部降格の危機だった名門を浮上させた。「今までパスにこだわってきたが、それだけでは相手にとって怖い存在になれないと気づいた。たとえばC・ロナウドなんかをみても、いつも相手にゴールの脅威を感じさせながらプレーしている」。流れの中で、そしてセットプレーで、不動の司令塔が1部残留を決めるゴールを狙い続ける。