J1清水のMF高木純平(26)が、23日の浦和戦(埼玉)でスーパーサブとしてチームの勝利に貢献する。22日の非公開練習後、「試合展開によっては、自分の良さを消して、チームプレーに徹することもある」と、リザーブとしての役割に理解を示した。

 後半26分から出場した鹿島戦(15日、天皇杯)でも、高木純のチームプレーを象徴するシーンがあった。延長前半14分のMF枝村の得点シーンで、中盤でボールをキープする枝村の横を、クロスオーバーして相手DFラインを崩した。その動きの効果で、FW矢島がオフサイドにならず、相手GKのブラインドとなり得点が生まれた。直接ボールには触らなかったが、価値のあるプレーだった。

 いまだ未勝利の埼玉スタジアムでの試合。高木純は、02年9月に同スタジアムでのアウェー浦和戦で、リーグ初ゴールをマークしている。「スタジアムがシーンとしたのを今でも覚えてる。気持ちよかった」と、当時の記憶を誇らしげに話した。真っ赤に染まる同スタジアムでのイメージは決して悪くはない。「戦力的にはJナンバー1」と長谷川監督が評する、強敵浦和との決戦。「結果が重要」と話す高木純が、清水に勝利を引き寄せる。【為田聡史】