遠藤の落選に日本サッカー界のトップたちが怒りを爆発させた。AFC(アジアサッカー連盟)の08年度年間表彰が25日、中国・上海で行われた。注目の最優秀選手賞にはウズベキスタンMFジェパロフが選ばれ、候補(5人)として現地入りしていたG大阪のMF遠藤保仁(28)、横浜DF中沢佑二(30)は優秀選手にとどまった。

 アジア一に輝いたG大阪の大黒柱であり、W杯アジア最終予選でウズベキスタンより上位にいる日本代表の中心選手でもある遠藤の落選に岡田監督は「何でジェパロフなんだ」と顔面を紅潮させ、犬飼会長も「せっかく日本から2選手も来たのに…。どうなってるんだ」と怒りを押し殺した。

 最優秀監督賞に選ばれた西野監督は「オレなんかじゃなく、遠藤がもらわないといけないのに」と声を震わせ、川淵キャプテンも「日本がたくさんの賞を取り、遠藤が割を食ってしまったのか」とぶぜん。当の遠藤が「こんなもんでしょ。別に落ち込んでないですよ」と淡々としていたのが、救いだった。(上海=井上真)