今冬の欧州移籍を目指す浦和の日本代表FW田中達也(26)が17日、さいたま市内でクラブ側との契約更改交渉に臨み、年俸アップの複数年契約を保留した。強い慰留にも田中達は「チャレンジしたい気持ち。レッズとの契約と比べて一番良い選択ができれば」とあらためて欧州移籍希望を口にした。

 好条件を示されても、フィンケ新監督と面談をしても、答えは出せなかった。気持ちは変わらないかと問われ「そうですね」と話した。だが、この日は不在だった信藤チームダイレクターとは「今年中には会って話がしたい」と、来季構想を聞きたい考えも示した。代理人の田辺伸明氏は「提示的には問題ない。お金じゃないから」と心境を代弁した。一方、浦和の山道強化部長は「来年の再建に向けて力を貸してほしいということ」と話し、エース慰留にあらためて全力を尽くしていく構えを見せていた。