<天皇杯:G大阪2-1名古屋>◇準々決勝◇25日◇神戸ユ

 GK藤ケ谷陽介(27)が好セーブ連発で勝利に貢献した。後半25分に1点差に迫られた直後、名古屋の猛攻を浴びた。それでも28分にFWヨンセンの至近距離のシュートを右手で阻止。1分後の杉本のシュートにも飛び出して体を張った。さらに2分後のマギヌンの左足ミドルも右に飛んで右手ではじき出した。逆転されても不思議ではない展開で粘り切った。

 「押し込まれたけど、最後まで集中して守れた。延長にはしたくなかった」。クラブW杯終了から中3日の過密日程で、フィールド選手の運動量は終盤に落ちた。追いつかれて延長突入なら絶対不利の展開になっていたが、勝利への執念が実った。「また世界の舞台に立ちたい気持ちは強い。最後まで頑張って優勝したい」。来年もACL、クラブW杯に出場して世界に挑戦―。新たな目標へ、守護神は優勝まで体を張り続ける