09年度版ピクシー名古屋の顔ぶれが固まった!

 J1名古屋が6日、アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)&リーグ制覇を目指す09年度のクラブ業務をスタートさせた。仕事始めにあたり、チーム強化にあたる久米一正ゼネラルマネジャー(GM、53)が今季のチーム編成や目標に言及。30人とピクシー体制初年度08年の始動時より3人少ない少数精鋭でアジアに打って出るプランを明かした。

 ピクシー体制2年目の09年、ACL&リーグ制覇を目指すチームは少数精鋭&若返りというキーワードとともに船出する。名古屋市内のクラブ事務所で年頭の取材に応じた久米GMは「優勝という2文字を追って、常にベスト5に入るチーム作りをしたい」と、揺るぎないビジョンを語った。

 同GMは09年度のチーム編成にも言及し補強がほぼ完了したことを示唆。近日中に他クラブへの期限付き移籍が発表される選手も加味しながら選手について「30名で」と口にした。

 ACL出場チームは年俸制限のないプロA契約選手の保有が他チームより2人多い27人までOKという特例があるが18人にとどめた。ここに同B、C契約選手も合わせると、昨季始動時より3人少ない30人体制で2月1日の始動を迎えることが確実になった。

 FWヨンセン、MF藤田ら実績あるベテラン勢との契約を昨季限りで打ち切り、計7人が構想外となり退団した。一方でヨンセンに代わるストライカーとして昨季J1得点ランク2位のブラジル人FWダビ(札幌)の獲得に成功。さらに元日本代表DF田中隼を横浜から獲得することも今日7日に正式発表される予定。

 J屈指の実力者2人に加え、大学NO・1司令塔と高く評価されている流通経大MF平木ら6人のルーキーも加入。30歳代の選手は3人と昨季の6人から半減し、フレッシュな顔ぶれとなる。

 久米GMは「監督の考えは、若い選手に切り替えて活性化していきたいというものだった。今年は相手からマークもされるだろうし、分析もされる。厳しいシーズンになると思うが、それを乗り越えた先にカップ(優勝)が見える。昨年の経験値のもとに戦うんだから、心配はいらない」。こう力強く、年頭の誓いを口にした。【八反誠】