元日本代表MF藤田俊哉(37)がJ2初の選手協会会長として、自ら練習着を洗濯し、熊本の環境改善に挑む。名古屋から完全移籍した藤田は28日、熊本市内で会見。参入2年目で、クラブハウスも専用練習場もない熊本でのプレーに「新しい挑戦」と意気込んだ。

 デビューから15年連続J1出場のエリートが「一番最初に声を掛けてくれたから」と初のJ2行きを決断するまで、約3カ月かかった。池谷友良総監督・GM(46)は「Jの末端を体験することは、これからのキャリアに役立つ」と、クラブの厳しい現状も伝えながら口説いた。クリーニング済みのユニホーム類を着るのは公式戦だけで、練習着は3セットを自己管理する。交渉中に藤田から「自分で練習着を洗うんですか?」と質問された池谷GMは「プロとして当然の疑問。改善すべき問題は多いが、解決していく力にもなってほしい」と話した。

 藤田は07年に、J選手協会会長に就任。柱谷哲二(V川崎)井原正巳(磐田)中山雅史(磐田=所属はすべて在任時)の歴代会長は、J1でプレーしていた。「Jの優勝や残留争い、日本代表、オランダでのプレーと、いろんな経験ができた。熊本でも試合数の多いJ2ならではのコンディショニングや、移動への対処など学ぶことは多い」。前向きな会長は、練習着の洗濯を通して、Jリーガーの大多数が直面する問題を洗い出す。【佐藤千晶】