07年限りで現役を引退した元日本代表DF秋田豊氏(38=京都コーチ)の引退試合が1日、カシマスタジアムで行われた。磐田レジェンドスターズは鹿島レジェンドスターズに2-4で逆転負けしたが、磐田FW中山雅史(41)は戦友の魂を全身で受け止めるべく全力プレーを披露した。

 わずか35分のプレー時間に秋田氏への思いをぶつけた。前線では秋田氏と激しく競り合い、守備では約60メートルを走り最後尾まで戻った。00年前後に磐田と鹿島で2強時代を形成した当時を思わせるプレーで「秋田の息づかいを感じて頑張らないと、と思った」と話した。

 リーグではライバル、日本代表では最高のチームメートとして戦った思い出がよみがえった。「敵にすれば嫌な選手。味方にすれば頼もしい選手だった。秋田の強いマークを受けて僕も成長できた」。秋田氏との最後のコンタクトを惜しみながらのプレーだった。

 試合後の秋田氏の引退イベントでは、選手を代表してメッセージを送った。「敵同士だったけど、君の偉大さを知っている」。この日プレーした名波、福西、山西らが昨季限りで引退する中、42歳になる09年も現役を続ける男は「秋田の魂を取り込んでピッチで表現していきたい」と誓った。