札幌は8日、19日間に及ぶグアムキャンプを打ち上げた。最後の練習は7対7で行うゲーム形式のグループ戦術。ボールを奪った瞬間に攻守交代し、ひたすら前線に飛び出していくハードなトレーニングで締めた。1次キャンプ2年連続“皆勤賞”のMF岡本賢明(20)は「きつかったが充実した3週間だった。熊本では裏に抜けるプレーを増やしたい」と左サイドのレギュラー奪取へ闘志を見せた。

 「石崎塾1学期」を修了して、降格した昨季の暗いイメージは一掃された。MF砂川は「(サッカーを)一からどうにかして変えようという気持ちが全員に出ていた。大宮、神戸と互角に戦えたことで今後への期待感も出た」と手応えをつかんだ。

 重点的に行われたフィジカルトレも想像以上の成果を発揮。石栗フィジカルコーチは「(昨年担当した)東京Vより今の札幌の方が動けている。1回疲れを取って、レベルアップして熊本に入れる」と分析した。チームは9日に帰国し、2日間のオフを挟み12日から熊本キャンプに入る。