元日本代表FW吉原宏太(31)が18日、J2水戸に移籍した。大宮を戦力外となった吉原は、9日から水戸の練習に参加。前夜正式に契約し、この日水戸市内で会見した。年間収入約30億円の大宮から約3億円の水戸への移籍で、年俸も2500万円から500万円(金額は推定)と5分の1に。「経営状況は分かっているし、水戸にとっては1億円の評価をしてくれたと思う」と言う吉原の横で、萩原強化部長は「申し訳ない」と話した。

 ゴール前での速さと鋭い得点感覚で、J1通算58得点。クラブ初の日本代表経験者は、平均23・3歳と若い選手たちに「経験を伝えていきたい」と話した。さわやかな笑顔で、人気も相変わらず。昨年は1試合平均3044人とJ最下位だった観客動員にも「起爆剤になってくれる」と萩原部長は期待した。同期の柳沢(京都)を意識したという背番号は13。99年の札幌以来10年ぶりのJ2で、吉原がゴールを目指す。