浦和MF細貝萌(22)が、同世代との先発初対決に闘志を燃やした。14日のホーム開幕戦で対戦する東京DF長友は同じ86年生まれで、昨年の北京五輪を戦った「仲間」。だが、今季から4バックの右サイドで起用されている細貝にとって、左サイドバックの長友はトイメンの「敵」となる。

 「(長友は)身体能力、(サイドの)上下の動きもすごい」。右サイドバックで先発した7日の鹿島戦では、攻撃から守備への切り替えが遅れ、カウンターから2失点を喫した。「戻りきれない部分があった。ポジショニングが大事になってくる」。長友も豊富な運動量を生かして、前に上がってくることが予想されるだけに、同じ過ちを犯すわけにはいかない。

 同世代だけに、ライバル心も強い。長友がプロになる前から面識があり、食事をしたこともあった。だが、長友は今や日本代表の常連。細貝は「置いていかれたなと思った」という。だが同時に「負けられないという気持ちもある」。ライバルを制圧し、昨年8月23日の磐田戦以来、6試合ぶりのリーグ戦ホーム白星に貢献するつもりだ。【今井恵太】