王者を倒す1発は、オレが決める!

 J1山形MF古橋達弥(28)が、25日に行われる鹿島戦(NDスタ)の勝利を誓った。24日の最終調整では笑顔ものぞかせ、体調は万全。C大阪時代に、鹿島戦は4試合に出場し2ゴールと、相性のいい相手だ。神出鬼没な動きで相手DFを混乱させ、満員のホームを総立ちにさせるゴールを決める。

 あれっ?

 ヤツがいない!?

 対峙(たいじ)する相手をパニックに陥れる「瞬間移動」のトリックを古橋が自ら明かした。「(相手が自分を)見えてないなって時に、動きだすんです」とニヤリ。エースとして厳しくマークされるのは当然だが、90分間、敵の視線が続くことはない。「意表を突かないと勝てないんで」と話す古橋は常に“その瞬間”をうかがっている。

 相手の目を欺くため、時にはボランチの位置まで下がり姿をくらます古橋。その動きは王者を相手にしても通用する-と小林監督は読む。「フル(古橋)は見えないところから急に出てくるんで、いいボールさえ出せば入ると思うよ」と指揮官。既に「ゴール宣言」しているFW長谷川とともに、得点を予言した。

 普段から大口をたたかない古橋だが、今回ばかりは「予感というか…、ゴールを狙っていきます」と自信たっぷりに言い放った。C大阪時代、鹿島戦に4試合出場し、2得点を挙げた場面を記憶しているからだ。「チームは変わったけど『鹿島に強い』ってイメージがある」と胸を張った。

 静岡・浜松生まれで「磐田ファンだった」という古橋。「鹿島といえば、当時ライバルだったし、そのクラブからゴールを決められたら、うれしい」と話し、打倒鹿島に燃えていた少年時代のような笑顔を見せた。「ゴールが見えたら積極的に狙う」という古橋の得点で金星を挙げ、再び首位に立つ。【山崎安昭】