G大阪が新型インフルエンザの影響で、20日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)FCソウル戦(万博)について、無観客試合や延期などを検討していることが16日、分かった。この日、神戸市内で感染者が確認されたことを受け、金森喜久男社長(60)が「状況を見極めて慎重に判断したい」と明かした。

 最終的にはAFC(アジアサッカー連盟)の判断を仰ぐことになるが、最悪の場合、日本で初の無観客試合、開催延期になる可能性も出てきた。

 G大阪は、同じ関西の神戸市で感染者が確認されたことを受け、クラブ内ですぐに開催可否の検討に入った。金森社長は浦和戦の試合会場で「ドクターを含め、内部でいろいろなシミュレーションを立てて、リポートをまとめるように伝えた」と明かした。

 今後は、週明けにもクラブ内での結論を出し、AFCに開催可否の最終判断を仰ぐ方向になる。同社長は「試合の延期や、それ(無観客試合)も考えないといけない」と明言。現時点では通常通り試合を開催する方針だが、地方自治体とも相談し、無観客試合や開催延期も検討している。

 新型ウイルスの感染者が多く出たメキシコでは、今月1日から国内プロサッカーの176試合を無観客試合で開催。Jリーグも対策として選手に感染者が出た場合に限り、発症から10日間は試合ができないことを決めたばかりだった。