<サッカー:道央ブロックリーグ>◇17日◇千歳臨空公園サッカー場など

 コンサドーレの黄金時代を支えた男たちが、現役復帰した。17日、サッカーの道央ブロックリーグが、千歳臨空公園サッカー場などで開幕した。今季から野々村芳和氏(37)黄川田賢司氏(34)大森健作氏(33)ら元札幌の5選手が加入した小樽FCは、Revoltと対戦。3-5で敗れたが、観客200人、報道5社が集まるなど、高い注目の中、スタートを切った。

 屋台も出る盛況の中で迎えた新生小樽FCのキックオフ。前半18分に権東勇介氏(26)のパスから先制点が生まれると、同25分の2点目、後半22分の3点目は黄川田氏がアシスト。ゴールはすべて小樽FCの既存メンバーが決めた。敗れはしたが、元プロとアマチュアが連係した理想的な形でリーグ初戦を終えた。

 黄川田氏は「サッカー好きな仲間が、笑顔で楽しめる場所がまた1つ増えたことがうれしい」と言った。ハーフタイムには小樽FCの選手が総監督を務める野々村氏ら意見を述べ、後半の選手交代に取り入れた。ベンチの後ろでは観客が携帯カメラで密着マーク。元Jリーガーとファンが垣根なく楽しめる、新しいサッカー文化が花開いた。

 「みんなが真剣に楽しむ姿に刺激を受けた」と野々村氏。道内サッカーの底上げを目指す小樽FCの試みは、まず順調な1歩を踏み出した。【永野高輔】